アメリカ輸出アメリカ輸入・アメリカとビジネスするために

アメリカ輸出アメリカ輸入・東北の中小企業や個人がアメリカとビジネスするための現地情報をオフィスかしわぎのOVTA国際アドバイザーが分かりやすくご説明します。


アメリカ輸出輸入ビジネス

柏木 脩一

Author:柏木 脩一
オフィスかしわぎ 代表
貿易コンサルタント
(財団法人)海外職業訓練協会
(OVTAオブタ)国際アドバイザー

盛岡大学 国際ビジネス論
 非常勤講師
朝日新聞岩手版コラムニスト

趣味はゴルフと囲碁

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無罪の申し立て!
Not Guilty(無罪)の申し立て!
スポーツの殿堂として知られるマジソンスクェアガーデンから5ブロック南に下った26丁目に我社の倉庫がある。
このエリアは週末になると、ほとんどすべての駐車場がフリーマーケットとして開放され、そこには雑然とした中にも所狭しと、色々なものが並んでいる。 衣料品やアンテーク家具と言った物から絵画や時計、カメラなど様々だ。


また、ときには日本刀などと言った
珍しい物まで出店されている事もある。
ここは、その珍しい物を目当てに来る観光客や
「何か掘り出し物はないか」と
探し求めて集まる大勢の人々で賑わい、
週末の街は平日の街とは一味違った顔を見せるのだ。

マンハッタンの通りは、
縦(南北)に走るアヴェニューと、
横(東西)に走るストリートで
碁盤の目のようになっている。
アヴェニューは、ほとんど終日駐車禁止になっているが、
ストリートは時間帯で駐車が認められている。

しかし、ときどき我社の倉庫前でも
時間外に来た納入業者が駐車違反で
チケットを切られることがある。

ここでは日本のように事前通告などしないで、
即チケットを切られるから
うかうかしていられないのだ。

だから「ちょっとタバコを買って来るだけだから」
などと言う安易な気持ちは通用しない。
とにかく駐車時間が1分だろうが
10分だろうが関係なしでとても厳しい。

ところで、私がまだアパート住いをしていた頃のことだが、
そのアパートには専用の駐車場がなく、
仕方なしにその地区の住民が
タウンから発行される駐車許可証を取得して
アパート前の路上に駐車していた。

しかし、1ヵ月毎に駐車できる通りが
右側と左側が交互に変わるシステムで、
そのことを知らされていなかった私は、
アパートの前の通りに駐車したまま、
1ヵ月ほど日本へ帰っていた。

そして1ヵ月後、ニューヨークへ戻ったとき、
駐車中の車の前に行って私はびっくりした。
なんと、車のフロントガラスには、
駐車違反のチケットが何枚も
重ねて貼られているではないか。
本来は5ドルの違反金が130ドルにもなっていたのである。

あらかじめタウンに許可を取っていたのに
「なぜ!」と驚いた私は、その足で、
ポリスデパートメントに出向いて
「Not Guilty(違反してない)」の申し出をした。

すると担当官から「1週間後にコート(裁判所)
に出頭するように」と指示された。
それから1週間が経ち、朝9時にコートに出向くと
20人ぐらいの人達が席に着いていた。
私は10番目ぐらいに呼ばれた。
裁判官は私の罪状を読み上げた上で私の言い分を正した。

私はその中で、役所の担当者が
私にシステムの説明をしなかった事や、
駐車可能なエリアの地図の提示をしなかった事を述べて、
私自身の正当性を訴えた。

私の正当性は認められ、
裁判官から改めて次のような提案がなされた。
「Mr.柏木、あなたの主張は妥当だが、
違反した事実も変わらない。

そこで、最低違反金の5ドルでどうだ?」
私は即座に、その提案を受け入れ、
その場で5ドルを納めコートを後にした。

アメリカでは、
自分が正しいと思うことをしっかりと主張すれば、
その問題に即座に対応してくれる臨機応変さがある。
ここでも、また、私は新しい発見をした。

いずれにしても、130ドルの罰金が5ドルになって、
私はなにかとても得したような気がする。

もし、日本で同じような問題が発生したら、
即座に解決策を提案してくれるだろうか。

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